Shimazaki shuzo -AZUMARIKISHI-

May 15, 2017Yuko Simonini
嘉永嘉永2年(1849)初代島崎彦兵衛が創業。2代熊吉が現在の烏山に二百余年の歴史を持つ酒造庫を譲り受ける。また熊吉が無類の相撲好きであったことから酒名も「東力士」と名付けられる。那須岳より湧き出ずる清流那珂川の伏流水を仕込み水とし良質の原料米と共に恵まれた自然環境の中で良酒を醸すべく日々丹精込めた酒造りを行う。また貯蔵庫として洞窟を確保し新たなる日本酒の味わいづくりに挑戦し続け、1970年より大吟醸酒を中心とした長期熟成酒製造への取り組みを開始。長期にわたる貯蔵・熟成の経験と実績を持つ国内屈指の長期熟成酒造りの先駆者蔵元として現在も新たなる日本酒の味わいの創造に向け熟成酒を育て続ける。

年間平均10度前後、日光がまったく差し込まない漆黒の闇は“熟成酒”を造り出すにはこれ以上ない最高の環境であり、総延長600mの空間には現在も約10万本の“酒”が眠る。伝承の技によるお米の旨み、甘みを存分に表現した旨口酒造りにこだわり、地酒秘伝の甘口を守り、そしてより旨い酒を追求し続けている蔵。

 

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